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根室かに祭りのあゆみ
2022年8月作成:根室市観光協会
出典:根室市図書館所蔵「根室新聞」
根室市観光協会所蔵資料より
画像提供:カメラの光陽堂
1959(S34)~ 後に市観光協会が主催する祭りのみ数え
開催54回 / 中止11回 ※1968年は両方1回と数える
年表表記の「かに・カニ」は花咲がにを指す。
カニ価格はどの年も市場価格より1~3割程度安い価格

1957年(昭和32年)
11月2日(土・祝-文化の日)
開催場所:花咲港
名称:根室名物カニ喰い
来場者:1,200〜1,300人
カニ価格/数量:一貫目(3.75kg)130円
記録
道端に据えられた大釜で次々とゆであげられる真っ赤なカニは飛ぶように売れ、買えない人も続出。花咲港行きのバスは満員つづきだった。
1958年(昭和33年)
記録なし
1959年(昭和34年)
11月2日(月)
開催場所:花咲港
名称:カニ祭り
来場者:記載なし
カニ価格/数量:4kg130円-約3トン完売
記録
かに販売業者による「カニ祭り」と称される1回目の祭り。10数軒のカニ屋が道路脇に立ち並び、大きな釜から真っ赤にゆだった花咲ガニがあげられる。会場には売店が設けられ、酒やおつまみが売られていた。バスは満員、ハイヤーも忙しかった。
1960年(昭和35年)
11月5日(土)〜6日(日)
2日間
開催場所:花咲港
名称:カニ祭り
来場者:約2,000人(6日のみ)
カニ価格/数量:記載なし
記録
貸切バスなど団体客、家族連れ、釧路、帯広から約200人来場していた。用意したカニは昼前に売り切れ、茹で上がるまで一時間待つ状況となった。
1961年(昭和36年)
11月3日(金・祝)〜5日(日)
3日間
開催場所:花咲港
名称:カニ祭り
来場者:約15,000人
カニ価格/数量:記載なし
記録
カニは来場者に十分行き届き大成功。札幌、旭川、帯広、釧路、網走から約3000人ほど来場。 リンゴ一つ程度の値段で小型でもカニ1匹食べられることは地方の人には魅力的であった。
1962年(昭和37年)
中止 - 資源不足
(11月3日(土・祝)を中心に予定)
記録
漁模様が悪くカニの確保は困難として中止。
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1963年(昭和38年)
中止 - 資源不足
(11月3日(日・祝)〜4日(月)
の2日間を予定)
記録
漁模様が悪くカニの確保ができず中止。祭りの為には3日間で約12トンほど必要。
祭りは中止となったが、花咲港や根室駅前でカニを求める観光客が大勢訪れている。
1964年(昭和39年)
11月1日(日)〜記載なし
開催場所:花咲港
名称:カニ祭り
来場者:3,000人(1日のみ)
カニ価格/数量:記載なし
記録
3年ぶりの開催。"根室名物カニ祭り”と記載あり。漁業婦人部の会員が作った「カニ弁当」が大好評。会場内に祭段が設けられカニ供養が行われ、その後カニが海に放流された。
※カニ供養(祭)・・味を保つため生きた花咲ガニを煮だった大釜に入れて茹で上げるため、残酷無惨だろうという想いと、豊漁祈願の意味も含めて供養祭としたもの。
1965年(昭和40年)
11月3日(水・祝)〜7日(日)
5日間
開催場所:花咲港
名称:カニ祭り
来場者:7,000〜8,000人
カニ価格/数量:記載なし
記録
花咲港行きのバスは30分おきに5台の臨時バスが運行。漁模様悪く、水揚げが少なくカニが不漁。初日獲れたのはわずか4,000ハイ。来場者すべてにカニが行き届かなく、不評のうち終える。主催者側は「今後時期を早めるなど来場者が楽しめるあり方を検討したい」とコメント。
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1966年(昭和41年)
11月3日(木・祝)〜6日(日)
4日間
開催場所:花咲港
名称:カニまつり
来場者:6,000〜7,000人
カニ価格/数量:1kg100円(2〜3ハイ)
/約20トン用意 形も揃い身入り良い
記録
カニ販売店は35軒。売店でカニ飯、カニ汁が販売される。根室市内乾物商社の塩干製品、缶詰などの即売会が行われた。
3日と6日はカニ祭りの特別列車仕立てられ、市内から臨時バスが運行されるほどの人出。
カニ不足から一時は中止、1日程度の開催と予定していたが漁業組合、地元漁民の協力でカニを確保。日程を祝日も含め4日間とした。
3日にカニ供養祭を行う
1967年(昭和42年)
11月1日(水)〜5日(日)
5日間
開催場所:花咲港、根室公園
名称:カニまつり
来場者:記載なし
カニ価格/数量:記載なし
記録
2会場での開催。PR看板が両会場に設置される。
釧路帯広方面から特別バス、臨時観光列車などで観光客が多く来根した。
花咲港の路上が整備され、10数軒のカニ屋は観光客で賑わったがシケなど続き肝心のカニが不足。
不評をかったが4~5日はカニを確保できた。地方から来る観光客が非常に多かった。
1日にカニ供養祭を行う。根室公園カニ売場はなんとかカニを確保、市民の買い手が多く終日賑わった。
1968年(昭和43年)
9月14日(土)
開催場所:根室公園
名称:カニ祭り
来場者:記載なし
カニ価格/数量:約20トン完売
記録
後の「第〇〇回根室かに祭り」は、この年を1回目としている
11月を前に、カニがあるうちに一度カニまつりを開催という考えで実施された。
ほか具体的な詳細記事無し
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1968年(昭和43年)
11月
中止 - 資源不足
記録
カニ不足で確保の見通し立たないため中止と判断。毎年文化の日(11/3)を中心に開催してきたが、この時期、着漁船が少なくカニを十分に確保できず来場者に不評をかっていた。
水揚げが少なく、カニ祭りに必要な20トンの確保は難しいという結論になる。
1969年(昭和44年)
9月21日(日)〜23日(火・祝)
3日間 ※祝は秋分の日
開催場所:根室公園
名称:花咲カニ祭り
来場者:記載なし
カニ価格/数量:1kg180円
/約12トン完売
記録
根室名物の花咲ガニを近郊の人々に安く食べてもらい、さらに花咲ガニを広く知ってもらおうとする目的を打ち出す。祭り用のカニを確保するため9月に繰り上げて開催。
タラバガニのてっぽう汁が無料配布される。
また同年、11月1日~3日に花咲港でかに販売店主体の「かに祭り」が行われている。こちらも大盛況。
1970年(昭和45年)
中止 - 資源不足
実施方法の検討
記録
主催者側がカニの確保をスムーズに行える状況ではないため今年の開催は見送り、来年以降の実施について検討すると判断。カニの即売中心の祭りは限界にあり地方から客を呼び寄せ、市内に経済効果をもたらすため、もう一工夫必要。また、大々的に宣伝してカニ不足になることも心配であるとしている。
1971年(昭和46年)
中止 - 資源不足
実施方法の検討
記録
カニ祭り復活を望む声が地方から高まり、問い合わせが根室駅などに続々寄せられる。
1972年(昭和47年)
9月15日(金・祝)〜17日(日)
※祝は敬老の日
開催場所:根室公園
名称:第3回カニまつり
来場者:記載なし
カニ価格/数量:1kg300円
記録
3年ぶりの開催。市内かに業者18軒出店。てっぽう汁(無料)、コーラの売店などあり。家族連れの市民が押しかけ初日から大盛況。
マイカーで本州から北海道入りしている観光客も日程を合わせ来場。
小団体がゴザやムシロを用意しカニを買ったあと、根室公園内緑地でカニを食べる光景が見られた。同年、11月3日~5日に花咲港で、かに販売店主体の「花咲磯カニまつり」も3年ぶりに開催された。12軒のお店が並び、てっぽう汁、甘酒が販売される。
※磯カニ‥沖合で採捕されたものより、花咲沿岸の形の小さいものが「磯ガニ」。市民に馴染みあり、これが本当の花咲ガニだと言う人もいるほど人気がある
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1973年(昭和48年)
9月15日(土・祝)〜16日(日)
2日間
開催場所:臨時公民館前広場
(現 根室市図書館)
名称:第4回根室カニまつり
来場者:記載なし
カニ価格/数量:特価 / 25トン用意
記録
PRポスターが制作され全道に配布される。
昨年会場の根室公園は道路工事中のため、駅に近い公民館前に移し地方客の利便性を図った。 アトラクションとして郷土芸能「ねむろ太鼓」、釧路市の鳥取笠踊りが披露される。
同会場では「ビックリ市」が開催。衣料品、靴、金物、電化製品が沢山に並べられ、その名の通り普段の半額に近い値段で販売される催し。 全道的にPRが行き届いたためか、旭川や帯広などからの貸切バスで訪れる人も多かった。 カニてっぽう汁1杯30円
同年11月1日~5日に花咲港で、かに販売店主体の「花咲磯カニまつり」が開催される。アトラクションに、ねむろ太鼓など郷土芸能が披露された。
1974年(昭和49年)
9月14日(土)〜16日(月)
3日間
開催場所:第1会場 臨時公民館前広場
(現 根室市図書館)
第2会場 緑町商店街
名称:第5回根室カニまつり
来場者:約30,000人
カニ価格/数量:1kg600円/約30トン完売
入れ物箱一つ30円
記録
今までにない全市的な盛り上がりとなる。
第一会場ではカニ販売店12軒並ぶ。同会場でコンブや干物のコマイなど安い値段で販売された「水産物展示即売会」、「ビックリ市」が開催された。これら全て3日間で1千万円ほど売る上げだった。貸切バスを連ねてやってくる団体もあり、1万人弱が観光客だったとしている。会場が狭すぎるとの市民からの声も。
第2会場の緑町商店街の一部を3日間、歩行者天国とし「サルカニ安うり合戦大売出し」を実施。
これはカニ祭りが年ごとに他地方からの観光客が増えているだけに,緑町の中心街も売上を図ろうと協賛を申し入れたもの。路上にベンチを持ち出し、ヨーヨーすくい、わなげなどのゲーム、露店が並んだ。アトラクションとして市内中学校のブラスバンド演奏、釧路市鳥取町のカサ踊り、別海、標津、ねむろ太鼓の競演が行われた。市民が押し寄せた)
連休を利用してマイカーで来る人が目立って多く、白鳥台センターでも今までにない混雑であった。
カニ祭りの知名度はすっかり全道に知れ渡った様子で、これからの根室を代表するお祭りになりそうだとの期待が膨らんだ。てっぽう汁100円 3千杯売れる 同年11月2日~4日に花咲港で、かに販売店主体の「花咲磯カニまつり」が開催される。カニ直売店30軒並ぶ。1500人分用意した弁当も昼前に完売、てっぽう汁、甘酒の販売。海産物の即売もあった。アトラクションとしてねむろ太鼓、花咲港の獅子舞が披露された。
1975年(昭和50年)
9月13日(土)〜15日(月・祝)
3日間
開催場所:第1会場 旧市役所広場
(現 ときわ台公園)
第2会場 花咲港常設かに売場
名称:第6回根室カニまつり
来場者:約40,000人
カニ価格/数量:約30トン完売
記録
一部の観光行事から大きな飛躍を狙って協賛会を結成。市長を会長に一本化し組織化された。 全道的に知名度上がり、1日に2~3件問い合わせがあることからポスター作成し全道観光関係各地に発送した。
アトラクションとして根室管内の太鼓競演、珸瑤瑁獅子神楽が披露された。緑町と梅ヶ枝町の2大商店街の協賛大売り出しも第一会場で同時開催された。
新たに根室初の水産物品評会「第一回水産物品評会」が旧公会堂を会場に行われた。イベントは観光客誘致に定着してきたが会場が4万人を集める行事の会場としては狭いという課題もあった。
てっぽう汁1杯100円
同年11月1日~3日に花咲港で、かに販売店主体の「花咲磯カニまつり」が開催される。弁当、甘酒、おでん、てっぽう汁の販売、地元海産物も市価より安く販売された。
1976年(昭和51年)
9月10日(金)〜12日(日)
開催場所:第1会場 旧市役所広場
(現 ときわ台公園)
第2会場 花咲港かに売場
名称:第7回根室カニまつり
来場者:約35,000人
カニ価格/数量:1kg650円/約20トン完売
記録
ポスターの宣伝効果を上げるため昨年の2倍大型のサイズにして発送。のぼり、看板を制作し、近隣に駐車場を準備する。
カニまつりはここ2、3年で全道的に知られるようになり道央や道南ナンバーの車が多くやってくるようになった。
梅ケ枝町商店街による衣料品販売が同時開催。
日本合同缶詰による試作品「てっぽう汁缶詰」が宣伝販売され、好評で後日注文が殺到する。
会場で販売された花咲ガニが原因とみられる食中毒が72人に及び、根室保健所よりカニまつり協賛会の代表者、関係者に「勧告文」が手渡された。
アトラクションは ねむろ太鼓、市民吹奏楽団、市内中学高校性によるブラスバンド演奏が披露された。てっぽう汁100円
1977年(昭和52年)
9月10日(土)〜11日(日)
2日間
開催場所: ときわ台公園
名称:第8回根室カニまつり
来場者:約30,000人
カニ価格/数量:1kg700円/約17トン完売
記録
市役所横路上が歩行者天国となる。アトラクションは珸瑤瑁獅子神楽、ねむろ太鼓、ぬいぐるみ人形と記念撮影、たばこ銘柄あてクイズと充実しだす。
日本合同缶詰が「ツブ・コンブ」大和煮の缶詰を試食会、特別価格で販売。
200海里時代を迎え「花咲かに」の好漁場がせばめられている。加えて資源保護など今後に残された課題がある。と主催者のコメント
てっぽう汁150円
※8/1にときわ台公園が開設された
1978年(昭和53年)
9月15日(金・祝)〜17日(日)
3日間
開催場所:ときわ台公園
名称:第9回根室カニまつり
来場者:記載なし
カニ価格/数量:1kg1,000円/17トン確保
記録
関係者の希望、15日は祝日のため急遽3日間の開催とした。昨年同様の歩行者天国では小中学生の絵画展、根室観光ビデオテレビの放映が行われる。
新たなアトラクションに子ども宝探しゲーム、こどものど自慢ピンクレデイ大会、民謡披露が行われた。 無料電話コーナーが設けられる。
その他、弁当屋、おもちや屋、水産加工即売会、植木屋など出店。広尾町から根室カニまつりを参考にするため視察団が来場する。
てっぽう汁200円
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